3Dフードプリンターが登場した際にはかなり話題となりましたが、なぜあまり普及が進んでいないのでしょうか?ここでは、取り扱い方法を問い合わせる前に知っておきたい、3Dフードプリンターの普及が進まない理由と、介護食との関係をご紹介いたします。
取り扱いが難しい?思ったほど普及が進まない理由とは?
3Dフードプリンターの導入を検討している方の中には、販売されている3Dフードプリンターの種類が少なかったり、取り扱い店が見つかりにくかったりと、お悩みの方も多いかと思います。思ったほど3Dフードプリンターの普及が進まないことには、主に4つの理由があります。
3Dフードプリンターの価格が高い
3Dフードプリンターの普及が進まない最大の理由が、価格が高いことです。食品に画像や文字などを印刷するフードプリンターは、家庭用であれば数万円で購入することができますが、3Dフードプリンターを購入するには何倍もの費用が必要となります。さらに、フルカラープリントなどの機能性を求めれば、ますます価格は高くなります。様々なメーカーが3Dフードプリンターの開発を手掛け、研究を重ねることで機能性は上がってきているので、あとは価格さえ下がれば普及すると考えられます。
材料の準備に時間がかかる
3Dフードプリンターで食品を製造するためには、まずは材料を用意しなければなりません。材料はペースト状にした肉や魚、粉末状にした米や小麦など様々ですが、製造したい食品に合わせてたくさんの材料を揃える必要があります。
また、材料ももちろん食品なので、賞味期限や保管方法にも十分に配慮しなければなりません。簡単に3Dフードプリンターで食品を製造できても、準備に非常に手間がかかってしまうのです。
再現度を高めると時間がかかる
3Dフードプリンターで製造する食品の見た目の再現度を高める場合、完成までにかなりの時間が必要となります。製造に時間がかかってしまうと、生産性を高めるために3Dフードプリンターを導入した意味がなくなってしまうことも、3Dフードプリンターの普及があまり進まない理由の1つです。
食感を変えるためにはたくさんのノズルが必要
3Dフードプリンターに1つのノズルしかない場合、製造した食品は味や食感がすべて同じになります。そのため、1つの食品で味や食感を変えるためには、味や食感の異なる食材を出すために、たくさんのノズルが必要となります。ノズルを増やすと、その分だけ本体も大きくなるので、店舗や小さな工場では導入し難くなります。
介護食をもっとおいしくすることもできるの?
現在、官民一体となり、介護食製造での3Dフードプリンターの実用化に向けて研究開発が進められています。3Dフードプリンターを使って介護食を製造することには、様々なメリットがあります。
それぞれの素材の味を楽しめる
レトルトの介護食は、調理してから食べるまでにかなりの時間が経っているため、食材同士がなじんでしまい、味にメリハリがないことがデメリットでした。しかし、3Dフードプリンターを使えば、食べる前に製造することができるため、それぞれの味を楽しむことができます。
見た目を楽しめる
噛む力や飲み込む力が衰えた高齢者の介護食といえば、ペースト状にしたものが一般的です。ペースト状の食品は見た目があまりよくないため、食欲をわかせることが難しいのがデメリットでした。しかし、3Dフードプリンターなら、複数のノズルから色や香りが異なる食材を出すことで、見た目からおいしくすることが可能となります。例えば、高齢者に好まれる焼き魚の場合、身のやわらかい部分と、皮の硬くて香ばしい部分の2つを合わせることで、より本物の焼き魚に近づけることができます。
健康状態や好みに合わせた食事が提供できる
介護の現場では、噛む力や健康状態、栄養バランスや必要なカロリーに合わせて、一人ひとりに最適な介護食を提供しなければなりません。人の手で実現するには、非常に手間がかかりますが、3Dフードプリンターを使用すれば、個人のデータを登録するだけで、それぞれに最適な食事を簡単に製造することができます。
ご紹介した3Dフードプリンターは、まだまだ研究開発の途中のため、まずは現在主流となっているフードプリンターで、オリジナル商品の開発・製造に取り組むことをおすすめします。
フードプリンターのお問い合わせはMastermindへ!
Mastermindでは様々なフードプリンターを販売しておりますので、取り扱い方法などに疑問や不安がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
和洋菓子店やカフェなど、たくさんの店舗や工場にMastermindのフードプリンターを導入していただいております。Mastermindのホームページでは、導入事例と制作事例をご紹介しておりますので、ぜひ一度ご確認ください。