食品印刷プリンターを業務用として導入する前に、まずは不向きな素材と印刷可能な食品を把握しておきましょう。ここでは、3D食品印刷プリンターの相場を調べる前に知っておきたい下地の確認ポイントと、3D食品印刷プリンターの出力方式をご紹介いたします。
業務用で使用する前に知っておきたい下地の確認ポイント
食品印刷プリンターだからといって、すべての食品に印刷できるわけではありません。食品印刷プリンターの導入に失敗しないためには、印刷可能な下地を確認することが大切です。相場を調べる前に、まずは4つのポイントを確認しましょう。
下地の確認ポイント
◇色が黒くないか?
食品印刷プリンターで使用する可食インクは、実は透明です。白い下地の表面に印刷して初めて色が再現されるので、きれいな発色で印刷したい場合には、下地をできるだけ白くすることをおすすめします。
◇水分が多くないか?
食品印刷プリンターで使用する可食インクは水性のため、水分の多い下地に印刷すると、インクがにじんでしまってきれいに仕上がりません。そのため、食品印刷プリンターは、乾いた食品に使用することが推奨されています。
◇凹凸が激しくないか?
食品印刷プリンターは、下地に可食インクを吹き付けて印刷します。そのため、多少の凹凸には対応することができますが、5~6mm以上の激しい凹凸になると、インクが下地に届く前に散ってしまうので、印刷がぼやけてきれいに仕上がりません。
◇表面が撥水性ではないか?
油分が多いチョコレートや砂糖でコーティングされた糖衣菓子など、撥水性のある下地に印刷する場合には、水性の可食インクがはじかれたりにじんだりするのできれいに仕上がらない可能性があります。食品印刷プリンターで撥水性のある下地に印刷する場合は、事前にコート剤などを使用して、下処理や前処理をする必要があります。
不向きな食品と印刷可能な食品
◇不向きな食品
鮮魚、生肉、海苔、わかめ、かまぼこ、ブラックチョコレートなど
◇印刷可能な食品
クッキー、ビスケット、マシュマロ、ホワイトチョコレート、ロールケーキ、バームクーヘン、せんべい、だいふく、まんじゅう、最中、どらやき、お餅、餃子、コロッケなど
豆知識!3D食品印刷プリンターの出力方式
3Dプリンターの出力方式には、材料押し出し法や結合剤噴射法、シート積層法や液槽光重合法などの様々な方法がありますが、3D食品印刷プリンターにはどのような出力方式があるのでしょうか?
3D食品印刷プリンターの出力方式は材料押し出し法
現在販売されているほとんどの3D食品印刷プリンターの出力方式には、材料押し出し法が用いられています。ペースト状や半液体状の材料をノズルから押し出して出力し、レシピどおりに成形して3Dプリントを行います。
材料として使用できる食材
小麦粉にバターと砂糖を加えた「小麦粉ベース」を使用することで、クッキーやピザ生地を作ることができ、チョコレートを使用することで、繊細なチョコレート細工を作ることができます。また、白あんを使ったねりきりや、砂糖を使った飴細工なども、3D食品印刷プリンターで作ることができます。
食品を作るには材料が必要
3D食品印刷プリンターも一般的なプリンターと同じく、1つのノズルから1つの食材しか出力することができません。そのため、味や食感の異なる食材を組み合わせて1つの食品を作る場合、たくさんの材料を用意する必要があります。現在はまだ、3D食品印刷プリンターの普及が進んでいないため、専用のカートリッジなどもほとんど販売されていません。今後、3D食品印刷プリンターの研究開発が進み業務用の3D食品印刷プリンターの普及が広がると、材料のカートリッジも増えるため、様々な食品が作れるようになるでしょう。
ご紹介した3Dフードプリンターを業務用として導入できるのは、まだまだ先になりそうです。新しい技術でオリジナル商品の開発・制作を行うなら、Mastermindのフードプリンターをおすすめします。Mastermindのフードプリンターなら、既存の商品に画像やイラストを印刷するだけで、新しい商品を作ることができます。
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Mastermindのフードプリンターは、クッキーやチョコレート、せんべいやまんじゅうなど、様々な和洋菓子にプリントすることができます。
クッキーやせんべいにご当地キャラを印刷したお土産や、写真を印刷したチョコレートをデコレーションした写真ケーキなど、工夫次第でたくさんの商品を制作できるので、オリジナル商品や新製品の開発におすすめです。