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【業務用】インクジェットプリンターとは メリット・デメリットや価格相場

多くの会社で、業務用のプリンターが導入されています。その大半はレーザータイプですが、より質の高い印刷を希望するならインクジェットプリンターがおすすめです。こちらでは、業務用インクジェットプリンターをご検討される業者様に向けて、インクジェット紙や印刷の仕組みといった基本情報、各プリンターの特徴などをご紹介いたします。

【業務用インクジェットプリンター】インクジェット紙と普通紙の違いとは?

インクジェットプリンターでの紙印刷に欠かせないインクジェット紙。当たり前のように使用されている用紙ですが、普通紙との違いはいったい何なのでしょうか。こちらでは、インクジェット紙の基本情報や普通紙との違いをご紹介いたします。

【業務用インクジェットプリンター】インクジェット紙とは

インクジェット印刷では、インクジェット紙と呼ばれる紙の使用場面が少なくありません。こちらでは、普通紙とは分けて使われるインクジェット紙についてご紹介いたします。

◇インクジェット紙とは

インクジェット紙とは、インクジェット印刷での記録に使われる専用紙のこと。インクジェット紙は、表面に専用のコーティングが施されており、そのコーティングによってインクが吸収される仕組みです。コーティング部分はインク吸収層とも呼ばれ、単にインクが吸収されるだけでなく、インクの吸収速度やインクの定着度合い、発色のよさも考慮した工夫が施されています。インクジェットインクは、インク吸収層であるコーティング部分に浸透することで紙に定着。紙に十分な厚さがあるとインクの吸収がよく、画像に滲みがなく高画質な仕上がりとなります。

◇インクジェット紙とプリンター

家庭用として販売されているプリンターは、インクジェットタイプが主流であるため、販売されるインクジェット紙にも様々なものがあります。中でも、年賀状のインクジェットはがきなどが代表的です。イラストなどを印刷することも多い年賀状では、インクジェットはがきを使うと、家庭でも業者に劣らないほど綺麗に印刷ができる点が大きな魅力となっています。しかし、インクジェット紙が適さないものもあるので要注意。熱転写プリンターやレーザープリンターがその一つで、業務用のプリンターに多く見られるタイプです。会社の多くでは、業務用プリンターとしてレーザータイプを導入している例が多いのが現状。これは、インクジェットプリンターのように用紙の種類を選ばず、インクの乾燥時間も要さないため、速く大量に印刷できる点で業者にメリットが大きいのが主な理由です。

業務用インクジェットプリンター業者が解説!普通紙との違いについて

インクジェット紙は、表面にコーティングが施されていることをご紹介しました。ほかには、どのような点で普通紙と違うのでしょうか。こちらでは、インクジェット紙と普通紙の違いについてご紹介いたします。また、「写真用」として提供されているインクジェット紙についてもご確認ください。

◇普通紙

鉛筆やシャーペン、万年筆などを使った手書きの文字が書きやすくなっています。プリンターで印刷するとインクが滲んでしまうため注意が必要です。

◇インクジェット紙

表面に、インクジェットインクが吸収されやすいコーティングが施されています。キメが細かく、しっとり感のある用紙です。滲みや液だれも少ないため、絵やイラストを印刷したい場合に推奨。

◇インクジェット紙(写真用)

通常のインクジェット紙とは異なる加工が施された専用紙。表面にツヤツヤとした光沢があり、印刷すると業者に依頼した写真のように仕上がるのが特徴です。また、インクも滲みにくくなっています。普通紙や通常のインクジェット紙と比べ、紙が厚くなっているのも特徴です。

インクジェットプリンターの業者が解説!そもそもインクジェットプリンターとは?

家庭用プリンターのスタンダードともいえるインクジェットプリンター。こちらでは、家庭用プリンターといえばインクジェットプリンター、業務用プリンターといえばレーザープリンターとされてきた理由をご紹介いたします。その背景には、インクジェットプリンターの特徴が大きくかかわっていることがわかるでしょう。

【業務用】そもそもインクジェットプリンターとは

インクジェット印刷に使われる紙について理解を深めたところで、次はインクジェットプリンターについて見ていきましょう。

◇【業務用】インクジェットプリンターとは

その名のとおり、液体のインクを霧状に噴射することで製品にインクを定着させる仕組みです。インクジェットプリンターは家庭向けのプリンターの定番ですが、多くの会社で使われる業務用プリンターの中にもインクジェットタイプのものがあります。原理はどちらも同じで、CMYKの4色で印刷。シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックが基本です。

インクジェットのインクにホワイトはないため、白い部分は印刷されません。また、インクの色の数が多いほど、色調の表現が豊かになるといわれています。そのため、家庭向けのプリンターの中にはこれにグレーやライトシアンなど、バリエーションを加えた5色タイプや6色タイプのインクを提供しているメーカーも。いずれの色彩でもCMYKの4色の掛け合わせで表現されるため、金や銀、蛍光色などの特殊な色合いは印刷することができません。

◇【業務用】インクジェットプリンターのメリット・デメリット

大きなメリットとしては、本体がコンパクトなものが多く、価格も比較的安いものが多い点が挙げられます。デメリットとしては、家庭用のインクジェットプリンターの場合、印刷スピードが遅く、インクの乾燥に時間がかかるケースもある点などです。インクジェットプリンターのメリットやデメリットを見てみると、購入や設置のしやすさから、インクジェットタイプのプリンターが家庭用として普及してきた理由が見えてきます。ただし、印刷範囲が紙以外と幅広いことから、会社によっては目的や提供サービスに応じてインクジェットプリンターを導入している例も少なくありません。

◇紙以外でインクジェット印刷ができるもの

インクジェット印刷ができるものには、紙のほかに次のようなものが挙げられます。

  • ・衣料品(Tシャツや着物、ドレスなど)
  • ・文具、インテリア小物(マグカップや缶ペンケースなど)
  • ・テキスタイル素材(コットンやシルクなど)
  • ・食品(クッキーやチョコレートなど)
  • ・金属、ガラス、ゴム、木、石などの素材

ここで挙げた例は一部で、ほかにもインクジェット印刷で対応できるものは多く存在。これらを見てみると、業務用のプリンターには必ずしもレーザータイプが適しているとはいえなくなってきます。インクジェット印刷のほうが、事業の可能性が拡がると感じる会社もあるでしょう。

【業務用】インクジェットプリンターとレーザープリンターの違い

こちらでは、インクジェットプリンターとレーザープリンターの特徴を比較します。

それぞれの違いが比較できるように項目を統一しています。販売価格など、メーカー間に差がある項目もありますが、一般的に比較できる内容をまとめました。

◇インクジェットプリンター

  • ・普通紙の場合は色が滲むことがある
  • ・フチなし印刷ができる
  • ・印刷前のウォームアップが不要
  • ・印刷スピードが遅い
  • ・色の再現性が高い
  • ・大量印刷には向いていない
  • ・印刷物の長期保存は向いていない
  • ・本体価格、交換部品(消耗品)価格が安い
  • ・消費電力が低い
  • ・本体サイズがコンパクトで軽いものが多い

◇レーザープリンター

  • ・色が滲まないため、カラー印刷の場合も普通紙が使える
  • ・フチなし印刷ができない
  • ・印刷前にウォームアップ時間が必要
  • ・印刷スピードが速い
  • ・色の再現性が低い
  • ・大量印刷に向いている
  • ・印刷物を劣化なく長期保存できる
  • ・本体価格、交換部品(消耗品)価格が高い
  • ・消費電力が高い
  • ・本体サイズが大きくて重いものが多い

このように比較してみると、レーザープリンターが多くの会社で導入されてきた理由も見えてきます。一般的な会社では、会議資料などの紙への大量印刷の機会が多いことから、レーザータイプを導入するほうがメリットは大きいといえるでしょう。しかし、業務用のインクジェットプリンターはメーカーによって特徴が異なります。紙以外への印刷という点では、提供できる価値も増えるため、業者によってはインクジェットタイプのほうが向いているケースも。プリンターを導入する際には、会社の目的に合ったメーカー、プリンターを選ぶことが大切です。

◇プリンターの価格相場

販売価格はメーカーなどでも差がありますが、最後にプリンターのタイプ別に価格相場をまとめました。導入検討の際に参考にしてみてください。インクジェットプリンターの本体価格の相場は1万円弱~8万円台と幅広くなっています。一方、カラーレーザープリンターの場合は2万円弱~40万円を超えるものまで。インクジェットタイプと比較すると、価格幅が随分と広くなります。これは、カラーレーザータイプの場合、業者向けにスピードや一回あたりの給紙容量を増やすことでスペックを上げているのが影響していると考えられます。FAXやスキャナーといった複合機タイプが多いのも、相場価格が高めである理由の一つです。

また、同じレーザータイプでも、モノクロレーザータイプになると価格相場は変わってきます。相場は1万円弱~8万円ほどで、インクジェットプリンターとあまり変わりません。ただし、ここで挙げたインクジェットプリンターは紙印刷を基本としています。紙以外への印刷を視野に入れる場合は、各種対応した特殊プリンターを導入することになり、価格相場も定まりません。例えば食品の場合、業務用で最低150万円~で、高いものはその2・3倍するケースも。印刷範囲や印刷スピードといったスペックやメーカーでも、価格は様々です。特殊プリンターを検討する場合は、取り扱い業者へ相談するのがおすすめです。

業務用インクジェットプリンターの導入ならマスターマインドへ

こちらでは、業務用インクジェットプリンターをご検討される業者様に向けて、インクジェット紙や印刷の仕組みといった基本情報、各プリンターの特徴などをご紹介いたしました。

業務用プリンターは、各メーカーから様々な種類が出ています。業務用プリンターといえばレーザータイプと思われるケースが多いですが、会社が販売・提供する商品やサービスによっては、インクジェットタイプがおすすめです。フードプリンターやテキスタイルプリンターなど、業者向け特殊プリンターはMastermindへぜひご相談ください。開発から製造・販売、メンテナンスのすべてのノウハウをもって最適なプリンターをご提供いたします。

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