フードプリンターは、食品にイラストや文字が印刷できるプリンターです。3Dフードプリンターは材料から食品を製造するものであり、従来のフードプリンターとは仕組みや役割が大きく異なります。また、フードプリンターを使う際は、トラブルを避けるために許可や届出等を徹底しておきましょう。こちらでは、フードプリンターと3Dフードプリンターの違い、導入に必要な資格や許可、使用される可食インクの種類について、フードプリンターメーカーのMastermindが紹介します。
フードプリンターと3Dフードプリンターの違い
こちらでは、一般的なフードプリンターと3Dフードプリンターの特徴と仕組みを紹介します。
一般的なフードプリンターの仕組みは通常のインクジェットプリンターとほぼ同じ
フードプリンターはプリントする対象が食品というだけで、仕組みは通常のインクジェットプリンターと同じく、「ヘッド」と呼ばれる部分に空いた小さな穴からインクを細かい液滴で噴射し、画像を印刷していきます。
食品業界では、食品にイラストや写真・文字をプリントできる「フードプリンター」が活躍の兆しを見せています。
用途は下記のとおり、様々です。
- ・誕生日などの記念日にケーキやクッキーに写真や文字をプリントする
- ・イベントで配布するお菓子に企業のロゴをプリントする。
- ・人気アニメやキャラクターなどを印刷する。
- ・QRコードを印刷し、情報を載せた広告媒体として利用する。
- ・焼き印の代わりに使用する。
- ・デコレーションケーキの下書きとして利用する。
- ・フードプリンタで印刷した柄の上に手作業で柄を書くなどして複雑な表現をさせる。
- ・模様や焼き目などを印刷する。
- ・テーマパークやカフェなどでキャラクター等を印刷する。
3Dフードプリンターの特徴
最近では、工業用3Dプリントの技術を応用した「3Dフードプリンター」が開発され、注目されています。人の手では今まで不可能だった食品が、3Dフードプリンターによって製造できるのです。
樹脂や金属などを材料とする工業用3Dプリンターに対し、3Dフードプリンターは、ベースト状の食材を使って食品を立体的に造形する仕組みです。食品の種類に応じた材料をセットし、混ぜたり積層したりすることで、立体的に食品を造形します。
3Dフードプリンターは、2015年に東京ビッグサイトで開催された「三井食品フードショー 2015」で一般展示されたことがきっかけとなり、話題になりました。とはいえ、本格的な導入・実用化までは、まだ時間が掛かりそうです。
フードプリンターの導入に資格や免許は必要?
フードプリンターを使い食品にイラストや文字をプリントする場合、特別な資格や必免許は必要ありません。
しかしながら、食品を取り扱うことには変わりがなく、食中毒などのリスクがあります。食品を製造するか否かに関わらず、食品を販売する場合は保健所の営業許可、または保健所に対する届出のいずれかが必要です。
また、保健所から営業許可を受けるには、人的要件や設備要件などを充たすなどの条件があります。食品衛生法や各地域の条例などが関連しており、複雑なのです。営業許可を得たい場合は、保健所に相談することをおすすめします。
Mastermindでは、業務用のフードプリンターを販売しているメーカーです。オリジナル食品の製造・販売をお考えなら、ぜひMastermindのフードプリンターの導入をご検討ください。
下記ページでは、Mastermindで販売しているフードプリンターの導入事例を紹介しています。
可食インクの種類
可食インクとは、食品衛生法に基づいた食品・食品添加物を使って製造されたインクです。
弊社では合成着色料ベースのインクに赤色102号、赤色106号、青色1号、黄色4号天然着色料ベースのインクにクチナシ、紅コウジを使用しています。
弊社では、合成着色料ベースの可食インクをお使いのお客様が多く、天然着色料ベースのインクを使用するお客様はわずかです。色が薄い、退色しやすいという理由もありますが、天然着色料は天然成分を主原料としているので、インクを製造する際にその年によって原料成分にばらつきが出たり、また保管中に沈殿物が発生したりと、安定した印刷が難しいという理由もあります。
フードプリンター導入時はメーカーと保健所によく相談しましょう
こちらの記事では、フードプリンターと3Dフードプリンターの違い、導入に必要な資格や許可、使用される可食インクの種類についてご紹介いたしました。最近は3Dフードプリンターも話題になっていますが、そもそもフードプリンターと3Dフードプリンターは用途が異なります。フードプリンターを選ぶ際は、違いをきちんと把握しておきましょう。
フードプリンターは、用途ごとに選ぶべき機種・使用する可食インクの種類が異なります。メーカーとよく相談し、最適なフードプリンターと可食インクを見極めることが大切です。
また、導入後のトラブルを避けるため、保健所などにきちんと届出をして許可を受けておきましょう。
フードプリンターの導入をお考えの方はMastermindまでご相談ください。Mastermindでは、業務用のフードプリンターを販売しております。お気軽にお問い合わせください。